さくらんぼ算とそろばん

さくらんぼ算って知っていますか?

保護者世代には聞きなじみのない言葉ですよね。
2010年頃から使い始められたといわれています。

たとえば、7 + 4 = を計算します。
このとき、4を10に繰り上がる 3 と 1 に分解して、4の下にさくらんぼのように3 1 と記載します。
次に7と3をくくって、10、のこりが1なので、11と導く方法です。
もちろん、理解を進めるために用いられるものであって、さくらんぼ算ができることを目標にしているものではありません。

繰り上がりが苦手な子どもにとっては、理解しやすい良い方法だと思います。

計算方法の可視化の意味があります。
ただし、数字というものが何かを理解しておく前提がありますから、事前に数字(整数)は1の寄せ集めであることがわかっている必要があります。
2つ寄ったら、2。7つ寄ったら7というくらいです。
1円玉を使うのも良いでしょう。1円10枚で10円と交換できる、これが繰り上がりの簡単な考え方です。

さて、さくらんぼ算を昔から体現しているものがあります。
それがそろばんです。最近ではひそかなブームだそうです。先ほどの7+4を考えると、7(五の珠+一の珠2つ)があって、3を足すから一の珠を2つ払って、五の珠を払って、十の位に一の珠を入れ、一の位の珠に一の珠を入れます。
そろばんは、こうしたことを瞬時に理解できるようになるツールです。

算数が苦手だとおっしゃるお子さんには、一度そろばんを触ってみては。数字にも興味が持てるはずです。